●江戸和本●混雑倭艸画 磯田湖竜斎 最高 安永10年板後印 吉川半七 絵本 稀書

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混雑倭艸画[新刻混雑倭草画]【判型】大本3巻3冊。縦247粍。【作者】磯田湖竜斎(礒田湖龍斎)画。【年代等】安永10年1月初刊。明治初年後印。[東京]吉川半七(吉川弘文館)板。【備考】分類「絵本」。『混雑倭艸画』は、礒田湖龍斎が描いた絵手本。全3巻。人物や鳥獣・草花・風景画など様々な絵を集める。上巻は「衣通姫」「巴御前」「鼠嫁入」「傾城道中」「閻魔」「蜃気娘」など16葉。中巻は「女三宮」「ほろかや子供」「猫と烏争ひ」「鳶油揚抓」「手ならひ師」など16葉。下巻は「雨乞小町」「三番叟」「猿と狆」「舟上り妓婦(オドリコ)」「不二登山」「八艘飛」など16葉。。また、礒田湖龍斎(1735-1790)は、江戸時代中期の浮世絵師。鈴木春信亡き後の安永から天明期(1772-89年)に活躍し、特に柱絵を得意とした。本姓藤原氏。姓は礒田、名は正勝。俗称庄兵衛。礒田湖龍斎と号した。神田小川町の旗本土屋家の浪人。この小川町の土屋家とは土浦藩主ということになり、「湖龍」の号は旧主の藩地、霞ヶ浦にちなんで選ばれたものかと推定される。両国橋広小路薬研堀に住居する。明和年間後期にデビューし、初めは鈴木春広、あるいは湖龍斎春広と号した。鈴木春信の直接の門人ではないが、顕著にその影響を受けた絵師の一人であり、春信没後もその型からなかなか抜けきれなかった。しかし安永年間に入ると湖龍斎と改名し、極端に縦長な画面をもつ柱絵を描くうち、その影響から次第に抜け出していく。肉感を排した春信風の美人画から、現実の肉体を感じさせるたっぷりとした姿態をもたせた独自の画風を確立した。柱絵史上、湖龍斎はその縦長を画面を最も生かした作品を残しており出世作となった。★原装・題簽付・美本。記名なし・蔵書印なし。稀書(全国に所蔵数カ所(国文学研究資料館DB))。【参考価格(出品時の相場):日本の古本屋で、15,000円(明治初年)~19,800円(明治26年板)】。

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